今回のこの個展のために、9年ぶりに作られたという
横山さんのワイングラス。
このワイングラス、
膨らみといい
滑らかな曲線といい
見れば見るほど魅力的。
何でだろう?
なぜこんなにも惹かれるんだろう?
見入ってしまうんだろう?
まじまじと見入って
眺めてしまう理由が
ちゃんとありました。
「そのワイングラスはね、工程を分けることなく一連の流れで形にしていくんだ。」
と横山さん。
一連?!
ステム(脚)とボウル部分が
途切れることなく作られていくなんて!
しかも、
手早くくぼみなどを形づくらないと
どんどん形が変わっていくのだと。
よく見かけるワイングラスやゴブレットは、
ほとんどボウルとステムの部分は別々に作られ
接着されています。
その違い、
見た目の美しさ、
そして手にした感触、安定感は
それはもう極みです。
限られた時間のなかで、
瞬時に作られる。
この気の張る細やかな形を。
ぜひ、
よくよく目の前に近づけてご覧ください。
途切れのない、
継ぎ目のない、
一本のワイングラス。
きっと、
虜になられると思います。
スタッフ 和田