下絵付けに銅を含む彩料を用いて紅色に発色させる釉裏紅。
古伊万里を見ているかのよう。
それはそれは美しい作品です。
それは釜の温度、状態によって
酸化銅がどのように発色するか
調整のとても難しい技法だからです。
森さんはこの度、
新しく薪窯を新設されました。
電気窯より遥かに温度調節の難しい薪窯。
この釉裏紅はさらに難易度の高いものだったそうです。
よくよくご覧になっていただけると分かるでしょうか?
均一でない紅色。
うまく発色しないことも多々。
今回展示されているものは、
数多くの釉裏紅の作品を作られたなかで
無事に作品として残った
とても貴重な器たちです。
スタッフ 和田