「漆は手で触り、唇に触れるものである」
漆芸家、角偉三郎さんの言葉。(赤木さんの著書から拝借しました)
日本人は昔々から器に触れることが多い。少しも器に触れない国もあるというのに不思議だ。
お茶碗を手に持ち、ご飯を食べる。
お椀に口を付け、汁をすする。
手のひらに湯呑を収め、お茶を飲む。
だからこそ、感触がいいものを選ぶと体が喜ぶ。
感触のいいものを日本人の体は覚えている。
だから漆は今も昔も日本人のそばにあるのです。
美しさと心地よさが同居している、日本人らしいもの。
一杯のお味噌汁がこんなに美味しいだなんて…
大切に選んだ漆器で食べるとそう感じるはずです。
今年もあとわずか。
萬器の個展もあと2日になりました。
お見逃しのないよう、是非足をお運びください。
柏本店『赤木明登・漆展』
北千住店『蜂谷隆之漆展』
どちらも12月27日(土)まで
スタッフ 岡田