器屋冥利につきるのは、どなたよりも早く全ての作品を見れること。
頑丈に梱包された荷を紐解いて、厚く丁寧に新聞紙にくるまれた器達をゆっくり剥がしていくと生まれたての器が現れる。
『あぁー、角さん又良くなってる…✨』
何だろう、もう20年近くの付き合いだが、足踏みの時期がない。いつもどこかが進化していたり、奥深くなっている…。目先の流行りなど、もろともせずに器はこうあるべきと静かに
訴えてくるのである。
とわいえご本人、角さんは会えば満面の笑顔でさらりとジョークを飛ばす。でも私は知っている最上級の器の作り手は、あえてくだけることで作品を身近にさせていることを。
よい器とは?
答えが出る器です、是非お出掛けください。
久保田