美術館は、平日の午前中
静かな時間に行くのが好き。
気になる展示を手帳に書き留めても
その半分はあきらめて
そのいくつかは、気がついたら過ぎていた、ということがほとんど。
だから、これだけは!
という思いがかなうと、ご褒美をもらえたようで
たまらなくうれしい。
17年ぶりにジョルジョ・モランディがやってきた。
(といっても、17年前のわたしは、 その存在すら知らなかったのだけれど…)
モランディの目に映るもの。
色と光と影と…
偉大な画家はいつも、私の目には映らない景色を見せてくれる。
初めて訪れた東京ステーションギャラリーは
外界の喧騒から締め出され
いきなり飛び込んでしまったエアポケットのようで
いきなり飛び込んでしまったエアポケットのようで
少しとまどったけれど…
モランディのつつましく静かな世界が
古い煉瓦と響き合い、あっという間に
つかの間の小旅行へといざなわれた。
終生離れなかったという故郷ボローニャ
いつか訪れてみたい場所が
またひとつ、増えた。
東京ステーションギャラリーにて 4/10まで
がらんと静かになる家の中も好き。
スタッフ 西川