2016-03-07

モランディと休日


美術館は、平日の午前中
静かな時間に行くのが好き。

気になる展示を手帳に書き留めても
その半分はあきらめて
そのいくつかは、気がついたら過ぎていた、ということがほとんど。
だから、これだけは!
という思いがかなうと、ご褒美をもらえたようで
たまらなくうれしい。

17年ぶりにジョルジョ・モランディがやってきた。

(といっても、17年前のわたしは、その存在すら知らなかったのだけれど…)





モランディの目に映るもの。
色と光と影と…

偉大な画家はいつも、私の目には映らない景色を見せてくれる。


初めて訪れた東京ステーションギャラリーは
外界の喧騒から締め出され
いきなり飛び込んでしまったエアポケットのようで
少しとまどったけれど…
 
モランディのつつましく静かな世界が
古い煉瓦と響き合い、あっという間に
つかの間の小旅行へといざなわれた。

終生離れなかったという故郷ボローニャ

いつか訪れてみたい場所が
またひとつ、増えた。


東京ステーションギャラリーにて 4/10まで















平日の朝、家族を送り出したあと
がらんと静かになる家の中も好き。


スタッフ  西川