「織物は糸から始まる。
だから私たちの仕事で一番大切なのは糸づくり。」
そう話される真木さん。
リネン地と間違われるんですよ、という
真木テキスタイルのシルクは、
確かに、絹なのに麻のようなシャリシャリとした風合い。
力強さ、独特の光沢を見せています。
この独特なシルクはタッサーシルクと呼ばれるもの。
真木さんの感性に
強く訴えかけてきたんだそうです。
タッサーシルクの繭は、
繭自体が大きくて茶色。
まるで果物のようにも見えます。
そしてそこから紡がれる糸の太さも不揃いです。
よくイメージされる華奢で細いものとはずいぶん違う。
このタッサーシルクに魅了され、
導かれるようにして、
真木テキスタイルはできました。
蚕の食べるもの、環境にもこだわり、
すべてが一貫して人の手により流れていく糸づくり。
糸はストール、服、かばん、マットなど、
暮らしの中に寄り添うものへとなり
私たちのもとへとやってきます。
どんな糸くずを大切にとっておき、
そしてそれらは織り機にかけられ、
また今度は紐へと姿をかえる。
紐は首飾りやブレスレット、
小物づかいやメガネのひもにしたり、
服の装飾にしてアレンジしたり。
残糸でさえ愛おしく大切にされ、
最後の最後まで使い尽くされています。
真木さんが虜になり、
いまの真木テキスタイルの原点ともいえる
タッサーシルク。
ぜひこの機会に、見に、纏いに、触れに、
いらしてください。
スタッフ 和田
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北千住店にて
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『真木テキスタイル展』
2o15.5/3o-6/14
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会期中無休