長男の学校行事が思いのほか早く終わり
陽も傾きかけていたけれど、
せっかくだからと思い立って、 近くのシネコンへ。
先日お客さまから勧められ
絶対に劇場で観よう!と決めていた
「 湯を沸かすほどの熱い愛 」 を娘とふたりで。 (夫と息子、男子チームはデスノート!)
本屋さんで目にとまり、手にしていた
中野量太監督の脚本。
やっぱり映画を先にしよう
と、パタンと閉じた。
前情報を入れずに観たかったから。
休日の夕方。人影が沈む座席は疎ら。
娘には、内容的にまだ難しいかも…
という心配は
涙 と 笑
涙、涙、涙
笑、涙…
こんなにも、声を抑えながら
震えながら、映画を見たのはいつぶりだろう…
人目を憚らず、 声をあげて泣き出したい気持ちを抑えるのに必死の2時間。
よくある 「 闘病もの、余命もの 」 と言われる
お涙ちょうだい的な
ただひたすら 涙、涙、の作品とは違って
いい小説に出会えた後の読後感にも似た
ロングランヒット作の影に
埋もれさせてしまうのは
あまりにももったいない作品。
出入り口の待合ロビー。
娘とふたり並んで、
夫と息子の帰りを待ちながら
ふいに、ぎゅっと握られた小さな手。
ふいに、ぎゅっと握られた小さな手。
あたたかな感触に
また涙が出そうになった。
居てくれてありがとう。
やわらかな 愛おしい手を
いつもより強く、握り返した。
心根の優しい人たちが
懸命に生きている。
その真ん中にはお母ちゃん。
色褪せることなく、
いつまでも、きらきらと
生き続ける笑顔。
偉大な偉大なお母ちゃん。
私など、到底辿りつけそうにないけれど
永遠の憧れ。
スタッフ 西川