2015-12-29

年始営業のお知らせ

【全店 12/30〜1/16 まで休店】


本日を持ちまして、
2015年度の営業を終了させていただきました。

今年一年を振り返ると、
本当に多くの素敵な作品、
お客様の笑顔に触れることができ
スタッフ一同とても気持ち良く
最終日を迎えることができました。

昨年萬器オープン20周年を迎え、
今年は21年目。

20年目の続きではなく、
また、新たなはじまり。と
強く胸に歩んだ一年でありました。

いつも温かなお心と
好奇心高く来店くださるお客様。

イメージ通り、
いやそれ以上に高腕の
素晴らしい器たちを見せてくださる作家の方々。

その両方のお力に支えられ、
萬器はこの新しい一年を
豊かな、濃い時間過ごすことができました。

心より、深く、感謝しております。


本年も
本当にお世話になりました。

また来年、
22年目の萬器も
どうぞ宜しくお願い申し上げます!


2016年は
1月17日(日) よりスタートとなります。

重ねてどうぞよろしくお願いいたします。


たくさんのお客様の笑顔に
出逢えますように*


皆様どうぞよいお年をお迎えくださいね。


萬器

2015-12-25

12月のお花

クリスマス。
ジングルベルの鈴の音に似つかわしくないようなぽかぽか陽気
冬はどこかへ行ってしまったような…
そんな一日。

今日は、12月のフラワーアレンジメントの日でした。





花材は…

 シベリア
 スプレーストック
 ホワイトカルテット
 スイートピー
 ステラ
 てまり草
 根引松
 利休草
 ゲイラックス


春を感じる花材も入って
ひと足早く、ほんの少しお正月気分…
( 大掃除も、年始の支度も、お年賀も、
まだぜーんぜん片付いていないことは、さておいて…笑)


テーブルを囲む皆さんの笑顔と
まっしろで清涼なお花たちを見ていたら
気忙しくざわついていた心が、ほんの少し安らいで…

やさしく きれいな ひかりに包まれていたひととき
ほっと、心休まる時間でした。




ありがとうございました。
どうぞよいお年を… 

と、交わす言葉は年の瀬のそれになりつつ…


2015年も、残りあとわずか、ですね。




スタッフ  西川



2015-12-22

和菓子教室

もうすぐクリスマス!
ケーキもいいけど、和菓子でクリスマスなんて粋でしょ!

先日の和菓子教室はクリスマスツリーに見立てたお菓子を作りました。

その名も「聖夜」。

まっくろくろすけ君(あんこ玉)が、もじゃもじゃ君(抹茶きんとん)に…

包まれまーす

包まれたー

カラフルな練りきりで飾りつけ

雪も降らせます
金も降らせます

ころころ、ころころ
かわいい…

こんな感じに出来上がりました!かわいい!!


あんこに山芋が加えられているので、きめが細かく、しっとりと優しい味わいです。
先生のお菓子はいつも美味しい。みんなで頑張って作る工程も見ているからなおさらです。


ひと足お先に優しいクリスマスを過ごすことができました。

皆さんも素敵なクリスマスを送ってくださいね。


Merry Christmas!!


スタッフ 岡田

2015-12-21

あと一週間

冷え込みが厳しくなってきましたね。
寒くって朝布団から出られないもんだから、日に日に支度の時間が短くなっています…笑



さて、柏店、北千住店ともに今年の展示も残すところ一週間を切りました。
皆さま見納めはできたでしょうか?

北千住店で開催中の『赤木明登展』
沢山のお客さまに来て頂きありがとうございます。

たくさんのうつわを作って下さった赤木さん。
まだまだ魅力的な作品をたくさん見て頂けますよ。


奥羽椀シリーズは丸みを帯びた形が特徴的。
東北地方で昔から作られていた形です。
何だか懐かしくて、手に包み込むとぽってりと安心します。


こちらは能登シリーズ。能登地方に伝わる形です。
シンプルですっきりとしたフォルム。今の食卓にもすっと馴染みます。


こちらは、去年のDMにもなった能登鉢。
一度完売して、再入荷致しました。

高台がないので、シチューにサラダ、煮物にお豆腐…
洋食も和食も合う万能なうつわです。

形も愛らしくて、食卓がぽっと温かくなります。






毎日使って欲しい漆のうつわ。
毎日使うからこそ愛着が湧きます。

壊れたから買うのではなく、壊れたら直す。
なんでもすぐに手に入る時代だけど、忘れちゃいけないこと。

モノを大切にすること。

赤木さんはそれを伝えたいのだと思います。

赤木さんのうつわはずっとずっと直し続けてくれます。
安心して使ってくださいね。


スタッフ 岡田


2015-12-20

心地よいうつわ


木地を挽いて、漆を3回施す。
仁城さんの仕事は潔いほどにシンプル。
丈夫な器にするためのことを、必要最小限。


分業が基本の漆器の世界で、
木地から塗りまでの作業を、ひとりで一貫して行う。

素材の声を聴いて、その生命、とただ誠実に向き合いながら。


仁城さんのうつわから聴こえてくるのは、慈しまれた木のよろこびの声。

触れたときになんだかほっとして、
何でも受け止めてくれそうな大らかさがあって。
(お茶漬けや、時にはきっとカップ麺でさえも…)

てらいなく、作為なく、
自然で心地のよいうつわ。




「木の木目があって、漆が塗られていて、素材に助けられている自分がいる。
自分は何もしていない…」

「心地よいもの、目ざわりでないものを作り続けてきた。」

「美しいとか、美しくないとか、そんな大それたことではなくて…」


仁城さんのうつわに触れながら
聞かせて頂いた言葉と、しわしわの笑顔を思い出す。


祖母に使ってほしいな… と
顔が思い浮かんだ入れ子椀。


いつか私が、人生の終焉を意識するときが来たら、
仁城さんの入れ子椀、ただこれひとつで
365日の、まいにちのごはんを食べたいなと思う。



「美しい」とかではない
と仁城さんは瓢々と言ったけれど…


大地に立ち、鳥や虫たちの住みかになり、
人々の目を休め、時に木陰になるような大木のように
仁城さんの生きる姿勢、そのものが映されているうつわ



やっぱり、「美しい」 です。



スタッフ 西川

2015-12-18

安齋新・厚子さんの青磁と…


無機質なようで、決してそうではない
安齋新・厚子さんの青磁

削ぎ落としたあとに、生まれたかたちは
凛としてとても静か
静謐だけれど、あたたかみも内包していて
そのバランスが美しい。


盛り付けられた時
ふわりと表情を変えるうつわ
お料理がなんとも美味しそうに映える。

単体で見たときには見えない景色が
ふとそこに、あらわれてきます。







たんぽぽが咲いて



蝶が舞う



おふたりのお人柄が
そのままかたちになったような染付





横を覗くと、仕上げにさされた薄紅色が
ふっと顔を出す。


はじめて見つけた時のよろこびを思い出したくて
何度も裏返してみたり…



たくさんの方に 触れて頂きたい うつわです。



スタッフ 西川


2015-12-16

100年前の木


ぴかぴかの漆のうつわ。

この汁椀はもちろん現代のもの。
現代の赤木明登さんが塗ったぬりもの。

そして、赤木さんが塗った漆の下には木地があります。

その木地の材料が100年前の木だなんて信じられますか?


この汁椀の木地を作っている木地師さんは輪島で最高齢77歳の方だそうです。
そしてその木地師さんのおじいさまの代、明治時代の木をいまだ材料に使っているそうです。


明治時代、つまり100年以上前の木です。


100年前の景色の中にいて100年前の風を受けている木に、赤木さんがまた命を吹き込んで、この今の世界に蘇る。とってもロマンチックで夢があるなぁ。


そんな素敵な話。
歴史の深い漆の世界だからこその話。

もっともっと漆の世界を知りたくなりました。


北千住店
『漆・赤木明登展』
2015年12月5日(土)~27日(土)
10:00~19:00 会期中無休


スタッフ 岡田